国会とは
「国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関」であり、全国民を代表する選挙された議員で組織されています。
二院制とは
国会は衆議院と参議院で構成されており、これを二院制と言います。国会は国民の生活に影響する法律や予算など大切な事柄を決めるので、一つの場所(院)で話し合うより、同じテーマをもう一度別の場(院)で別の人たちがもう一度話し合って慎重に決めることができます。
衆議院と参議院
衆議院と参議院には構成や権限などに違いがあります。
衆議院 |
比較点 |
参議院 |
---|---|---|
480人 |
議員定数 |
242人 |
4年 |
任期 |
6年(3年ごとに半数改選) |
25歳以上 |
被選挙権 |
30歳以上 |
小選挙区 |
選挙区 |
選挙区 |
あり |
解散 |
なし |
その時々の国民の意思や世論を強く反映すること |
役割 |
じっくりと時間をかけて長期的な視野で調査・審議すること |
法律案については、衆議院で可決して参議院で否決された場合、衆議院が出席議員の3分の2以上の多数でもう一度可決すれば法律となります。その他にも、予算の議決・条約締結の承認・内閣総理大臣の指名についても、衆議院の方が強い権限を持っています。
選挙とは
私たちの生活や社会をより良くするために、私たちの意見を政治に反映させてくれる代表者を選ぶためのものです。
参議院選挙について
議院の定数は242人であり、3年ごとにその半数が改選されます。
参議院選挙では、公職選挙法で、任期が終わる30日以内に行うことが決められています。
そのため、今回の参議院選挙は公示日が7月4日、投票日が7月21日の予定となっています。
公示日って
公示の意味は、「選挙の実施日などを知らせること」です。選挙の投票日を正式に確定して、有権者に知らせ、立候補の届け出を受け付ける日となります。
公示日に、立候補届けが受理され、候補者は正式に選挙運動を始めることとなります。
選挙運動の期間は、参議院選挙では、公職選挙法によって17日間と決められているので、投票日の17日 前が実質的に公示日にとなります。
前回・前々回の参院選について
第22回参議院議員通常選挙(2010年)大阪府選挙区
当選 |
氏名 |
党派 |
新旧別 |
得票数 |
当選回数 |
---|---|---|---|---|---|
当 |
石川 博崇 |
公明党 |
新 |
864,278 |
1 |
当 |
北川イッセイ |
自民党 |
現 |
706,986 |
2 |
当 |
尾立 源幸 |
民主党 |
現 |
698,933 |
2 |
岡部 まり |
民主党 |
新 |
617,932 |
||
川平 泰三 |
みんなの党 |
新 |
389,445 |
||
清水 忠史 |
共産党 |
新 |
366,105 |
||
山分ネルソン祥興 |
新党改革 |
新 |
106,038 |
||
大川 朗子 |
社民党 |
新 |
87,858 |
||
浜野夕希子 |
諸派 |
新 |
51,527 |
||
深田 敏子 |
諸派 |
新 |
21,027 |
第21回参議院議員通常選挙(2007年)大阪府選挙区
当選 |
氏名 |
党派 |
新旧別 |
得票数 |
当選回数 |
---|---|---|---|---|---|
当 |
梅村 聡 |
民主党 |
新 |
1,281,502 |
1 |
当 |
白浜 一良 |
公明党 |
前 |
836,903 |
4 |
当 |
谷川 秀善 |
自民党 |
前 |
732,175 |
3 |
宮本 岳志 |
共産党 |
元 |
585,620 |
||
白石 純子 |
国民新党 |
新 |
161,909 |
||
服部 良一 |
社民党 |
新 |
141,867 |
||
上田 剛史 |
無所属 |
新 |
54,587 |
||
林 省之介 |
無所属 |
新 |
50,878 |
||
大谷 義夫 |
無所属 |
新 |
18,986 |
今回の改選数
法案の成立方法
国会で法案が成立するためには、両議院の議決が一致することが必要です。一方の議院で可決してもう一方の議院に送り、もう一方の議院でも可決したときに法律となります。衆議院で可決した法案が参議院で否決されるか、もしくは参議院へ送付後60日以内に採決されなかった場合は、再度衆議院で採決され、3分の2以上の賛成で再可決されれば成立します。
ねじれ国会について
衆議院の多数派(=政権与党)が参議院で少数派となり、野党が多数派を占めることを意味します。そのため、ねじれ国会では、両院の議決が異なることが多くなり、野党の協力がなければ、法案の成立などの政権運営が円滑に進まなくなります。
参院選の投票について(一般投票)
投票案内状が郵送で届きます。投票日に投票所へ持参します。
投票時間は、午前7時から午後8時までです。
名簿対照所で、投票案内状を出して、選挙人名簿に登録されているか確認してもらいます。(投票案内状がない場合も住所・氏名を確認します)
選挙区選挙の投票用紙を受け取ります。
投票記載所で、投票したい候補者を記入します。
比例代表選挙の投票用紙を受け取ります。
投票記載所で、投票したい候補者または政党名のいずれかを記入します。
期日前投票
投票日に予定があって投票に行けない人が、区役所などであらかじめ投票をすることができる制度です。公示日翌日から投票日の前日までの毎日(土曜・日曜・祝日を含む)の午前8時30分から午後8時です。投票日当日と同じ様に直接投票箱に投票します。投票の際には、投票日に仕事やレジャーなどの事由に当てはまると見込まれる旨の期日前投票宣誓書の提出が必要です。
不在者投票
選挙期間中に仕事や旅行で選挙区以外に滞在している場合に、滞在している市区町村の選挙管理委員会で不在者投票ができます。(具体的な投票場所や投票時間については、対峙している市区町村の選挙管理委員会に御確認下さい)大阪市に仕事や旅行で滞在している方は、各区の選挙管理委員会で投票となります。
ネット選挙運動解禁について
インターネット選挙運動解禁に係る公職選挙法の一部を改正する法律が成立し、今まで「選挙運動のために使用する文書図画の頒布」として選挙期間中に禁止されていた、インターネットを利用した選挙運動などができる様になりました。(ただし、メールの配信については、政党・候補者に限っています。)これにより、有権者にとってはインターネットを通じて政党・候補者の情報を、いつでも、どこでも入手することができるようになり、政党や候補者の政策の比較をしやすくなります。
投票率について
投票率とは、有権者総数に対する投票者の割合です。
参議院議員通常選挙年代別投票率の推移
参議院議員通常選挙における投票率の推移です。近年全国的に投票率の低迷が続いていることが分かります。
参議院議員通常選挙年代別投票率の推移
参議院議員通常選挙における年代別投票率の推移です。傾向に変化は見られず、20代・30代の若年層の投票率が著しく低いことが分かります。60代・70代の方の約半分にとどまっています。
若年層が選挙に行かない理由
なぜ、若年層は選挙に行かないのでしょうか。
学生を対象にした調査の中で、「選挙に行かない・迷っている」と回答した方の理由は下記の通りです。
1) 投票に行く暇がないから
2) どの党も議員もよくわからないから
3) どの党も議員も期待していないから
4) 投票所が遠いから
5) 自分が投票しなくても何も変わらないと思うから
6) 住民票を移していないため
7) 政治は自分に関係ないと思うから(特定非営利活動法人ドットジェイピー調べ)
これにより、「政治に興味がない・関係がないと思う」という無関心だけでなく、「何も変わらない」という諦めの気持ちを持っていることが分かります。また、期日前投票や不在者投票の制度が若年層の間で浸透していないことも分かります。
候補者・政策を知ろう
候補者や候補者の政策を知る方法は、たくさん提供されていますので、一例をご紹介します。
(選挙公報)候補者の氏名・経歴・政見などが掲載されたもので、全世帯に配布されます。
(個人演説会)各候補者が、学校・会館その他の施設で演説会を開催します。
(公営ポスター掲示板・はがき)各候補者が、公営のポスター掲示板に掲示したり、はがきを選挙人に送付します。
(選挙運動用ビラ)各候補者(府議会議員及び市議会議員選挙を除く)が、ビラを街頭演説の場所等で配布します。
(政見放送)候補者が直接テレビ・ラジオを通して有権者に政見等を発表するものです。
(経歴放送)テレビ・ラジオで候補者の経歴を放送するものです。
(街頭演説)候補者は選挙運動期間中、午前8時から午後8時までの間で、街頭演説を行うことができます。
(公開討論会・立会演説会)市民団体などの第3者が主催で開催され、政党を代表する方や立候補を予定している方々が参加し、公開の場で様々な問題点に対する政策や解決策・意見を述べ合う、公開討論会や立会演説会などが開催されています。
(ホームページ・ブログ)今回のネット選挙運動解禁に伴い、政党や候補者のホームページやブログが、選挙期間中にも更新できるようになり、様々な情報が発信されます。
(facebook・twitterなどのSNS)今回のネット選挙運動解禁に伴い、政党や候補者のfacebookやtwitterなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の選挙期間中の更新もできるようになりました。また一般の有権者からも情報が発信されるようになります。