二重行政とは何なのでしょうか?大阪府と大阪市が共に大きな体育館を所有しているからといって、それだけで無駄と判断することはできません。稼働率が共に高ければ二つある方が便利でもあります。
一方、負の遺産とも言われる過去の箱物事業の失敗は、政策判断の失敗であって、二重行政が原因ではありません。よって、広域行政の意思決定を府に一本化しても、政策判断の失敗はなくなりません。
また、特別区でも、体育館や研究所を作る権限はありますので、府市再編によって二重行政が解消される保証など、どこにもないのです。行政のムダは、しっかりと各議会が判断することで防止できます。